何とな。

　朝、近くの弥敦粥麺家にて、お粥を食べる。鮑入りのにした。ここは、狭いところだが、観光客向けに英語のメニューを渡してくれる。今回の旅の食事は基本的に、こうしたメニューのお世話になることになる。中国語のメニューはさっぱり分からない。
　こちらの人は商売上手で、あたかもサービスのようなノリで、これはそうだと言って進める。ここでは、揚げパンのようなものを勧められた。お勧めに従うことにし、1皿いただいた。結構、おいしいが、油を食べているようなので、もう少し、量の少ない方がよかった。聞いていた事ではあるが、中国人の人は冷たいものは飲まないということで、今のような夏真っ盛りでも、暖かいウーロン茶が出る。これがまた、ガラスのコップに入っているので、一見すると冷たいと思ってしまう。温かさはヌルメだが、真冬にすると、もっと熱くするのだろうか？
　今日は、マカオ日帰り旅行のため、上環駅に向かう。フェリーボートの案内に従って、港に向かう。
　通常の出国審査を行うが、出港までの時間には余裕が無い。なんだかんだと言って間に合うものだ。立ち席はないので、切符購入時にうまく管理しているのだろう。船内はとてもきれいだが、港に停泊中は上下によく揺れる。出港後、まもなく入国審査のカードなどが配られた。隣のおじさんは現地の人らしく、すぐに書き始める。書き終えると、私と目があったところで、ペンを貸してくれた。断るのも変なので、自分も書き始めた。ところが、揺れる中で、下を見て書いていたので、気持ち悪くなってしまった。途中書きでペンを返した。到着１５分くらい前になると、その隣のおじさんは、立ち上がって、入り口の方に行ってしまった。港に着くと、一番に船から去っていった。
　やはり、こりらの人は、せっかちである。船からの眺めは、いくつもの島を見ながらの美しい景色であった。所用1時間。

港を出ると、ガイドやら人力車などの積極的な勧誘に会う。タクシーにて、聖ポール天主堂跡に向かう。地下にお墓と宝物館がある。隣の博物館に向かった。

　博物館には、思いのほか広く、昔の暮らしむきを再現していた。所々で、日本が見られ、ここから、長崎などに来ていたのだと思うと、今、立っている地が異国の地なのだなと感じる。
　外に出ると、大砲台に出る。ここから、丘を下って、いくつかの教会やお店を見て回った。

　聖ドミニコ教会は、横に階段があって、上に登っていくことができた。ここには、大きな鐘があった。鐘1つとっても、日本と、”異国”では形が違う。マカオを回っていると、江戸幕府が始まる前の安土桃山の時代に空気を感じた気になる。

　鐘。。。。。。

　町を歩きながら、エッグタルト食べたり、米でできた麺を食べた。
　セナド広場では、港澳義順牛奶公司でミルクプディングを食べた。香港でも同じことだが、店の人はメニューをくれるとその場で待っている。こちらは、選ぶのに時間がかかるので、それまで立っていられると、プレッシャーになる。また、食べ終えても、レシートを置いていかない場合が多く、お金を払うときに、正しい料金を正しく請求されているのか、不安になる。
　隣のスーパーを除くと、中国系の人たちが、買い占めるがごとく、シャンプーなどをたくさん、購入していく。お菓子でもいえることだが、各国語で書かれた日本の製品やアメリカの製品が雑多に並んでいる。

　その後は関帝廟、民政総署大楼、聖ヨセフ修道院、聖ローレンス教会をめぐる。途中、道が狭くなって、行き先が分からなくなると、尋ねながら進む。丘を登ると、図書館があったので、避暑を兼ねて入る。エアコンが涼しい。この建物は、中庭があったり、２階３階へ行く階段が外にあったりして、ゆったりしたつくりになっている。並んでいる本は中国語だったり、ポルトガル語だったり？３回はPCとDVDのあるマルチメディアルームになっていた。少し、地元に接した気がした。
　また、犬のWCを始めて見た。砂場になっていて、そこで犬が用を足す。それを飼い主が拾ってと隣のゴミ箱に捨てる。
　港への帰りもタクシーを使用し、夕方、香港に帰着した。往復ともにカジノの建物を外から見たが、ラスベガスの１／５程度か？中には入らなかった、１泊をこちらにするのも面白かったかもしれない。

　夕食は、尖沙咀駅近くの頂好海鮮酒家で食べた。飲茶がよかったが、夜はないということで、適当にメニューを見ながら、頼んだ。ここの店の人たちは皆、親切だった。せっかくだから、蟹が食べたいと示すと、バケツに最後の１匹といって、調理前の蟹を見せてくれた。
　その他、これはなーに？と尋ねると親切に教えてくるし、デザートのお勧めを尋ねると、、真剣に各人毎に選んでくれた。ということで、飲茶も食べに来ようと決める。
　地元のビールも２種類飲んだ。いずれも軽い気がした。
明日は香港を回ることとし、眠りについた。